NEWS
2017.07.31MESSAGEインパクトホールディングス株式会社
いつもありがとうございます。
本日メディアフラッグ100%子会社である株式会社十勝たちばなについて、当社が保有する全株式をマツザワホールディングス株式会社へ売却させて頂く旨、発表致しました。売却の詳細につきましては、別途リリースをご確認下さい。また、この度の売却に伴う今期業績予想についても現在精査中です。精査完了次第改めて発表致しますので、そちらもご確認頂けますと幸いです。
さて十勝たちばな買収から約3年半が経ち、今回の売却に至りました。当初は目論見通りに再建が進まず、ステークホルダーの皆様にはこれまで多大なるご迷惑をお掛けし、またご心配をお掛けしましたことを、改めてお詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。昨年3月に旧川口工場の売却を対応し、製造体制の柔軟性及び効率向上等々に取り組むことで安定した製品製造ができるようになり、ようやく今期に入ってから様々な魅力的な新商品も発売することが出来ております。こういった効果もあり、いよいよ今期は黒字化する予定で進んでおります。十勝たちばなについては反省点が多々ありましたが、私を含めた経営陣でこの3年半をしっかり総括し、当社コア事業であるフィールドマーケティング領域での更なる事業推進において必ず貴重な経験値として活かして参ります。
一方で、思い返すと我々が十勝たちばなへ果敢に取り組んだからこそ、その直後に株式会社impactTVを買収することが出来た、というのも事実だと思っております。当時当社が十勝たちばなを買収したばかりという状況の中、年間1億を超える赤字体質だったimpactTVの買収検討は、正直我々にとって非常に判断が難しい案件でした。しかし我々の事業拡大に向けた挑戦的な姿勢や、経営人財の質を見て旧オーナーから熱望され、最終的には買収を決断いたしました。
そして結果はこの3年間のimpactTVのV字回復やグループ業績への寄与をご覧頂ければ明らかであり、また川村社長をはじめとする大変優秀でリーダーシップのある幹部陣と一緒にフィールドマーケティング領域の拡大に向けて歩めていることについて、改めて感謝しております。
impactTVが担う事業領域は、当社事業コンセプト『ITと人をキーワードに、流通業界に新しい価値を創造する』における「IT」の部分であり、メディアフラッグ既存事業であるラウンダー・覆面調査・推奨販売といった「人」のフィールドサービスに加え、今後この領域はIoT・AI・ビッグデータを駆使した新たなIT系フィールドサービスが生まれる余地もあり、非常に市場性があると考えております。
例えば、既に開発済で現在フィールドテスト中のPISTA(フィールドトラッキングシステム)は棚前の消費者購買行動を捕捉するものであり、「なぜ買わなかったのか?」「どの段階で脱落したのか?」を明らかにすることで、消費財メーカーや流通にとってより効果的な棚前販促施策を導くことができます。現在さらに研究を進めて、非購買者に対するネットでのアプローチや、年代性別・購買履歴を判別したうえでの最適な動画配信にも踏み込んでおります。なおこれらは本年中のテストを経て、来期から本格運用になります。大いにご期待下さい。メディアフラッググループの中期戦略において、impactTV事業は欠かせません。まさに流通業界に、社会に大いなるインパクト(impact)を与える事業になると確信しております。
さて、当面の短期的目標としてメディアフラッググループは年間フィールド件数150万店舗、売上100億を目指して参ります。ちなみに昨年は82万店舗、売上55億(フィールドマーケティング事業のみ)でした。メディアフラッグ本体事業の今期上期売上につきましては、特にセールス&プロモーション事業において、昨年実施のあった大型案件の契約終了により厳しい状況ではあります。しかし一方で、今期上期におけるメディアフラッグ本体の新規受注状況は、昨年比約120%で推移しております。具体的に損益として寄与するのは下期と来期以降ですが、新規受注は順調に推移していると言えます。
今回の十勝たちばな売却を機に、私自身の活動も本業であるフィールドマーケティング事業へシフトし、新規営業や競合コンペの最前線で対応して参ります。猛暑のなか、当社経営陣も私と同様絶好調に日々営業活動に邁進しております。しっかり結果を出せるよう頑張って参ります。今後ともご支援のほど、宜しくお願い致します。